鎌倉街道中道,歩き旅 ~東京上北沢から西永福まで
●鎌倉街道中道推定図(黄線)と今回,歩いた範囲(赤の部分)及びその拡大図。拡大図中の☆1~6が今回,写真で紹介しているところ
(1;鎌倉街道入口, 2;下高井戸の庚申堂, 3;塚山公園, 4;塚山公園内の復元竪穴式住居(縄文遺跡), 5;吉守稲荷神社, 6;理性寺)
前回は大宮八幡宮(東京杉並区)が,武蔵における鎌倉街道中道の要衝であった話をしたと思います。
今回は,東京都内における鎌倉街道中道の推定経路を辿ってみました。7月中旬,大宮八幡宮に至る経路を下高井戸の鎌倉街道入口から,約3時間かけて歩きました。
途上の史跡や寺社(上の地図,☆印 1~6)を,写真とともに順にご紹介します。
【1. 鎌倉街道入口(下高井戸)】
京王線の上北沢駅を降りてすぐのところにある鎌倉街道入口。標識があるのでわかりやすいです。ここから鎌倉街道中道を北へと歩き進みます。
【2. 下高井戸の庚申堂】
鎌倉街道入口から歩くこと数分で,まず目に付くのがこの庚申堂。道の分かれ目に位置しています。このお堂には観音像もともに祀られていて,いずれも江戸時代に造られたものだそうです。お堂の説明板にはここが旧来からの鎌倉街道であると書かれています。
【3. 塚山公園(下高井戸)】
庚申堂からさらに北へ歩くとたどり着くのが,この公園。
【4. 塚山公園内の復元竪穴式住居】
写真は夕景の竪穴式住居。近隣の憩いの場になっているこの公園は実は縄文時代の遺跡。約5000年前の集落遺構が発見されたそうで,同寸大の竪穴式住居の復元模型があります。
【5. 吉守稲荷神社(杉並区浜田山)】
さらに北へと歩くと下高井戸から浜田山へと入ります。写真は浜田山の宅地にある小さい祠。吉守稲荷神社です。
【6. 理性寺(杉並区永福町)】
浜田山の住宅街を北東に歩き続けると,そのうち住宅の間から京王線の線路が見え隠れします。そして,至った西永福駅は大宮八幡宮の最寄り駅。写真はその駅北口すぐにある理性寺。江戸時代初期創建の日蓮宗の寺院です。たどり着いたときにはもう月が出ていました。
ここまで来れば,大宮八幡宮はもうすぐそばです。
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