東京の鎌倉街道より,震災復興の願いを込めて

まほろば旅日記編集部

2011年09月11日 14:46



【鎌倉街道上道の要衝,府中の大國魂神社にて】

掛けまくも 畏き大倭(おほやまと)の 

天津神・国津神の大前に 恐み恐みも白さく、




【大國魂神社にて】


去し三月十一日の 未刻に起きし 東北地方太平洋沖地震、

更には大津波の 災害を蒙りたるに、 

数多(あまた)の都道県に 大なる損ひを齎したり、




【鎌倉街道中道の要衝,大宮八幡宮にて】

各々も市町村の有様は 家は壊れ海は荒れ 土は裂け山は崩れ、 

許許多久の人々 瞬間に玉の緒を 絶たれる事と成りぬ、




【大宮八幡宮,本殿での朝拝】

又 神社神職等も 多数に災害を 被れる由知らせを 受けたるは、 

実に畏き極み成り、




【大宮八幡宮と由来を同じくする,中野の鷺宮八幡神社にて】

故今し大前に 御食御酒種種の 味物を献奉り、 

常に大神等の 高き尊き大神徳を 仰奉る、




【鎌倉街道中道,尾崎熊野神社にて】

倭(ヤマト)の国内 皆 大前に参集ひて 復興祈願祭を仕奉り、 

乞ひ祈り奉る状を 平らけく安らけく 聞食し給ひて、




【阿佐ヶ谷神明宮にて】

日々起れる 余震津波を 鎮め給ひて、

一日も速けく 旧の状に 立帰らしめ給ひて、




【南阿佐ヶ谷の須賀神社にて】

我が倭(ヤマト)の国を 永久に守り恵み 幸へ給ひ、 

災害に苦しむ諸人等の 身も心も平穏に 守り導き給へと、

恐み恐みも白す。


以上、震災復興祈願祭祝詞(神社本庁作成)





3月11日からちょうど半年を迎える節目となります。

去る2011年9月1日,東京都内の神社にて,東日本大震災復興祈願祭が一斉に行われました。

古都鎌倉から都内を貫通し,北へ,それぞれ信濃や奥州へと向かう鎌倉街道上道と中道に位置する各神社においても,震災復興祈願祭祝詞を基に祈願祭祀が執り行われました。



【上記の各神社と鎌倉街道中道(都内)】


橙色が鎌倉街道(鎌倉みち)の推定経路,及び経路上に位置する各神社

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